FIMOを使った作品アイディア
前回はオーブン粘土、FIMOについて特徴と、フェイクストーン作りについて簡単に説明をさせていただきました。今回もまた違った作品アイディアをご紹介します。
金太郎飴?模様作り
FIMOでよく使われる方法です。金太郎飴、ご存知ですよね。棒状の飴で切っても切っても、同じ柄が出てくる飴です。金太郎飴のように粘土を棒状にまとめたものを模様付けに使います。
色ごとに細いパーツを作り、そのパーツをまとめて一本の金太郎飴風のスティックを作ります。
そのスティックを輪切りにして、土台(土台もFIMOを丸めたもの)に馴染ませるように貼り付けるのです。
FIMOは使ってみるとわかるのですが、独特の質感。すこしペタペタとしています。そのためパーツごとを組み合わせるときにとても馴染みが良いのです。例えば紙粘土は水を付けながら均していかないと、うまくくっつきません。その点FIMOは簡単です。
どんな金太郎飴風スティックを作るかによって、様々な模様が作れます。
プリントアウトした絵柄を転写する
FIMOには液体状のFIMOも販売されています。この液体FIMO。レーザープリントした絵柄の転写に使えるそうです。(インクジェットプリントの場合うまく転写できないそうなのでご注意を)
プリントアウトした絵柄に液体FIMOを塗り、オーブンで加熱するとFIMOに絵柄が写るのだそう。紙を外すときは水に浸けて紙をふやかして剥すといいそうです。
この方法を、私は液体FIMOではなく、半透明FIMOを使って挑戦してみたことがあります。転写したい用紙に半透明FIMOを乗せて、押し付ける様な感覚で麺棒を使い、のします。そして紙と一緒にオーブンで加熱。上記方法と同じ要領で、水で紙をふやかし剥すとやや薄い色合いですが転写できます。色が濃い絵柄の方がはっきりと転写しやすいです。薄いものや細かいものはぼやけた印象になることもあるのでお気を付け下さい。
またこの液体FIMO、なかなか優れものの様です。FIMO同士の接着に使えるのだそう。FIMOそのものも、割とペタペタしているのでくっつきやすい性質だとは思います。ですが例えば別々のパーツを隣り合わせで置いて焼くだけで接着できるという程ではありません。FIMOだけでくっつけようとするとどうしても多少押し付けなくてはならないので、そうなるとせっかく綺麗に形成したパーツが歪んでしまうことも。そんなとき液体FIMOを使えば手軽に接着できます。
磨く
FIMOは研磨することができます。磨くことによりツルツルに。荒いサンドペーパー(荒すぎると深い傷がつくのでご注意を)から順に、少しずつ細かいペーパーに変えて磨いていきます。
FIMOにはFIMO専用ニスというニスが出ています。専用ニスで艶々にするのと、磨いて艶を出すのでは全く完成したときの雰囲気が異なります。どちらが良い悪いではなく、どんなイメージの作品にしたいかによって使い分けるのがいいと思います。
研磨によってできた艶は、落ち着いた上品な艶です。
またそこまで磨き上げずに仕上げれば、表面が滑らかになり、マットな質感に。それはそれでいい風合いです。
指輪を作る
FIMOで指輪作り、すごく難しいのですが面白いです。彫金等でつかう指輪を形成する棒(号数に合わせて徐々に太くなっている棒です)があればいいのですが、私はこれを持っていなくて自己流に作れないか試行錯誤しました。
挑戦したのが2つの方法です。
ひとつは号数とピッタリ合うサイズの身の回りの物に巻き付けて形成する方法。空のリップクリームや、ペンなどにFIMOを巻き付けて作りました。
2つ目は指輪の穴の部分を型抜きをする要領で作る方法。こちらも号数に合う型を身の回りの物で探すか指輪そのものをつかって型抜きをしました。指輪を使う場合は、ファンシーショップなどで売っている安い指輪を使用しました。無地の何も飾りがついていない、平たくある程度幅のある指輪が向いています。
少し厚みを持たせて平に伸ばしたFIMOにの中心を指輪で型抜きをします。
どちらの作り方でもポイントになるのが、型の表面に「ベビーパウダー」を塗っておくという点です。FIMOはペタペタとくっつきやすいのでパウダーを塗っておく事で型が取り出しやすくなるのです。
上の2つが私がやってみた方法なのですが、最後ひとつ、もしかしたら一番やりやすい方法をご紹介します。レジン用の指輪を作るモールドを使えば、一番楽に作れるかもしれないと思いました。モールドにFIMOを詰めて型を取るのです。もともと指輪のモールドはそれぞれ指輪のサイズに合わせて作られているので確実です。
モールドで型を取る
指輪の型だけでなくその他の型を取る場合も気を付けたいポイントがあります。FIMOをそのままただ型に詰め込むと、綺麗に取り出せなくなります。せっかく綺麗に詰めて取り出そうと思ったら、グニャグニャ曲がって汚くなったりします。
先ず、モールドに詰め込む前に「ベビーパウダー」を軽く塗っておく事。次にモールドに詰め込んだら冷凍庫に入れます。少し冷やすと多少FIMOが硬くなり取り出しやすいのです。最後に、取り出すときにはFIMOを使って取り出します。丸めたFIMOをモールドに入れたFIMOに軽く押し付けてくっつけるように取り出すとやりやすいのです。
FIMOって個体差があって(購入してからの期間にもよるのか。。。)硬さが結構違うんです。季節でも変わる気がします。なので上記のやり方も一概に言えないので加減しながらやってみてください。
FIMO形成の器具
FIMOは形成に使う様々なツールも販売しています。均一なサイズにビーズを作るためのものや、均一な形の棒状のパーツを形成できるエクストルダーというツールなどがあります。これらをうまく取り入れながら作るとより楽しめそうです。
色々なアイディアを書いてきましたがこれは私使ってみた個人的な感想なので、まだまだ素敵なアイディアで作品を作られている方がいらっしゃると思います。皆様も工夫する過程を是非楽しみながら、色々トライしてみてくださいね。
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